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【肉アレルギー】ネコアレルギーだと豚肉が食べられなくなる?Pork(豚)-Cat(猫)症候群とは?

肉アレルギーは少なく、原因食品別の頻度でも10位以内には入ってきません。

 

食物アレルギー診療ガイドライン2021

 

View 39Mast 36などの網羅的なアレルギー検査を実施すると牛肉、豚肉、鶏肉などの項目で陽性になり、除去している方がいらっしゃいますが、基本的にはアレルギー症状を起こしたことがない食品についてはこれまで通り摂取していただいて構いません。(【アレルギー検査】39項目のアレルギー検査は慎重にすべき4つの理由)

ただし、ネコアレルギーの方で肉に対してアレルギーを起こす方がいらっしゃいます。これをPork ()- Cat () syndrome (症候群)と言います。豚肉でアレルギーを起こす方が最も多いですが、牛肉でも起こす方がいらっしゃいます。

発症の仕方は、ネコを飼育中に、ネコの毛や皮層、唾液、血液、尿などに含まれる血清アルブミン(Fel d 2)というタンパク質を吸い込むことで、ネコアレルギーを発症し、生物学的に近い種の動物の肉を摂取した際に、アレルギー症状をきたします。身体がネコのタンパク質に対してアレルギーを起こす準備していたところに、似たようなタンパク質が入ってくることで、口腔内の違和感や、蕁麻疹、咳、腹痛、下痢などのアレルギー症状を起こします。肉を食べた後、1時間以内に症状を起こすことが多いです。

ネコアレルギー患者さんの約1~3%に、Pork()-Cat()症候群を併せ持っています。動物飼育を開始してから年単位の時間が経ってから発症すると言われており、注意が必要です。最年少例は6歳で、幼児期から成人期に発症するので、どの年代でも考える必要がありそうです。

 

当院で実際にどのような食物アレルギー診療をしているかはコチラをご覧ください!