妊娠中について

不安を解消!妊娠中のトラブル

水戸済生会総合病院で満足出産

妊娠中に起こりやすい異常

妊娠高血圧症候群

妊娠そのものが原因で、妊娠中期から後期にかけ高血圧、たんぱく尿、むくみなどの症状を示すものです。胎盤の血液循環にも影響を及ぼし、胎児の発育へも影響しますので医師の定期的管理が必要になります。十分な休蓑と塩分制限をした食事に心がけましょう。

貧血

妊娠中は、体に流れる血液の量が増えます。赤ちゃんが自分の血液をつくるため、お母さんの体からどんどん鉄分をもらいます。日頃から貧血気味の方は、鉄分を含んだ食事を摂取するよう心がけてください。

早産(妊娠36週6日以前の分娩)

妊娠中におなかの張りが強くひんぱんにある、下腹部痛、出血のある時は、病院へ連絡し、医師の指示に従ってください。

胎動について

胎動を感じるようになったら、いつも元気かな?という気持ちで胎動の確認をしましょう。万一、1時間、胎動がない時は、病院に連絡し受診しましょう。

仕事をしているママへ

勤めをもっている妊婦では、家庭にいる専業主婦に比べて、妊娠高血圧症候群、流産、早産などになりやすいといわれています。従って、妊娠中の健康状態には細心の注意を払う必要があります。

  1. 時差出勤
  2. 職場の配置転換
  3. 産前産後休暇。育児休業制度

また、夫も家事の分担をするなど日常生活を円滑にする役割をになっています。家事分担について具体的に話し合ってみましょう。

里帰りの方へ…母子手帳は、忘れずに!

里帰りの分娩は、遅くとも予定日の一ヶ月前までに帰るようにします。できれば、妊娠34週前後に帰りましょう。里帰りの際は、紹介状をもらい、受け入れ先の病院と連絡をしっかりとっておきましょう。妊娠後期は分娩先での母親学級(特に分娩や出産後の経過について)を受講しましょう。

喫煙と健康障害

有害物質

紙巻タバコの煙の中には、4,000種類以上もの化合物があることがわかっています。そのうち特に胎児に影響がある物についてお話しします。

  • ニコチン

    全身の血管を収縮させます。子宮・胎盤への血液を減少させ、 胎児への酸素供給を減らし、胎児の発育低下をもたらします。

  • 一酸化炭素

    血液中の酸素量を減少させます。一酸化炭素は胎盤を容易に通過。 母親よりも胎児の方が一酸化炭素による低酸素の被害が大きいのです。

  • ベンツピレン

    タール(やに)の中に含まれる発ガン物質のひとつで、催奇形性があります。タールの中にはこの他に60種類以上の発ガン性物質が入っています。

  • シアン化合物

    胎盤を容易に通過します。シアン化合物を含む食餌で飼われたネズミから産まれた子ネズミの体重や脳重量は有意に軽いのです。

受動喫煙とは?

自分の意志とは無関係にタバコの煙を吸わされることを受動喫煙といいます。副流煙(タバコの先からでている煙)には、本人がタバコを吸うよりもニコチンの量が3倍も温いのです。母親が喫煙しなくても周囲で吸っていたのでは意味がないのです。お父さん、これを聞いてどう思いますか。

喫煙の影響

  • 低出生体重児の出生率が喫煙しない人の2倍です。1日のタバコの本数と出生体重の減少は比例します。
  • 流産率・早産率が喫煙しない人の1.5倍~2倍です。
  • 常位胎盤早期剥離の危険性を高めます。
  • 両親もしくは家族内に喫煙する人がいる場合、新生児・乳児の突然死の割合が喫煙しない場合の2~3倍になります。
  • 小児の喘息様気管支炎の発症率が喫煙しない場合の2倍になります。
  • 小児が頭痛を訴える原因の1つと言われています。
  • 女性も男性も不妊の原因となります。

どうすればいいの?

  • 母親は1日のタバコの本数を減らすよう努力し、できれば妊娠を機会にやめることをお勧めします。
  • 夫・家族は、せっかく妻が吸わないもしくは減らそうやめようと努力しているのに、そばで吸っていたのでは妻も赤ちゃんもかわいそうです。夫も減らす、やめるなど妻と一緒にがんばりましょう。
  • 家族がタバコを吸いたいときは、完全分煙としましょう。換気扇の下で吸うことは分煙にはなりません。屋外での喫煙をお勧めします。

受動喫煙とは?

タバコはやめたいと思っているのに、どうしてもやめられない、どんな風にしてやめていけばいいのかわからないという方もいるでしょう。当院では禁煙教室を開催していますのでそちらに参加されても良いですし、現在様々な病院で禁煙外来を設けていますので、受診してみてはいかがでしょうか。

当院での禁煙教室

日時 毎月第一土曜日 午前10時より約1時間
場所 丹野ホール
申し込み方法 総合案内で申し込み用紙に記入し、申し込み用ボックスに用紙を入れてください。