泌尿器科
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1診池田医師
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2診
泌尿器科
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1診
福原喜春 -
2診
当科では、前立腺癌、膀胱癌、腎癌などの悪性腫瘍のほか、前立腺肥大症、尿路結石、感染症、尿失禁、男性機能障害、小児泌尿器など泌尿器科診療全般を行っています。特に浸潤性膀胱癌の膀胱温存療法には積極的に取り組んでいます。
治療方針の決定にあたっては、患者様の病気の状態をくわしく調べ、ご本人の年齢、全身状態や病気に対する考え方をもとに、ご本人ならびにご家族と治療方法を相談するようにしています。
【入院患者症例数(令和6年度)】
| 症例 | 患者数 |
| 副腎・腎疾患 | 136 |
| 腎癌 | 10 |
| 腎盂尿管癌 | 33 |
| 腎結石 | 40 |
| 腎膿瘍・急性腎盂腎炎 | 53 |
| 尿管疾患 | 77 |
| 尿管結石 | 75 |
| その他 | 2 |
| 膀胱疾患 | 116 |
| 膀胱癌 | 95 |
| 膀胱結石 | 9 |
| 血尿 | 4 |
| その他 | 8 |
| 前立腺疾患 | 141 |
| 前立腺癌 | 14 |
| 前立腺癌疑い | 112 |
| 前立腺肥大症 | 12 |
| 急性前立腺炎 | 3 |
| 陰茎・尿道疾患 | 4 |
| 会陰部膿瘍 | 3 |
| その他 | 1 |
| 陰嚢内容疾患 | 6 |
| 精巣腫瘍 | 3 |
| 精巣捻転 | 2 |
| その他 |
1 |
| その他 | 35 |
| 総計 | 515 |
【手術症例数(令和6年度)】
| 症例 | 患者数 |
| 副腎・腎・尿管 | 131 |
| 根治的腎摘除術 | 5 |
| 腎部分切除術 | 2 |
| 腎尿管全摘除術 | 5 |
| 尿管鏡 | 4 |
| 体外衝撃波結石破砕術(ESWL) | 373 |
| 経尿道的尿管砕石術(TUL) | 42 |
| 膀胱・尿道 | 85 |
| 経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT) | 77 |
| 経尿道的膀胱砕石術 | 7 |
| 膀胱全摘除術 | 1 |
| 前立腺・陰茎・陰嚢 | 19 |
| ホルミウムレーザー前立腺核出術 | 13 |
| 高位精巣摘除術 | 2 |
| 精巣捻転手術 | 1 |
| 陰嚢水腫根治術 | 2 |
| 環状切除術 | 2 |
| その他 | 2 |
| 総計 | 237 |
総合健診センターとの連携により早期癌の発見に努めています。治療は根治的前立腺全摘除術、放射線療法、内分泌療法、待機療法など患者様個々の状況に応じた治療が可能です。
内分泌療法が無効となれば化学療法を行うことができます。
非浸潤性膀胱癌には経尿道的切除と膀胱内注入療法を行っています。浸潤性膀胱癌には標準的治療である膀胱全摘除術を原則としますが、大きさが3cm以下の単発腫瘍であれば、筑波大学方式による動注化学療法と放射線療法を用いた膀胱温存療法を行うことが可能です。
本治療法では約80%の患者様において膀胱が温存され、膀胱全摘術と同程度の生存率が報告されています。
早期癌の場合、原則として腎部分切除術または根治的腎摘除術を行いますが、高齢者や合併症のため手術が困難な場合、大きさが3cm以下であればラジオ波治療も可能です。進行癌に対しては、従来の免疫療法に加え、分子標的治療薬を使用することができます。進行癌に対しては、分子標的治療薬を中心とした治療を行っています。
薬物療法および手術療法が主体ですが、両者の長所と短所を説明し、治療法を選択していただいています。
体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を中心に、内視鏡的治療も行っています。
高齢化社会とともに前立腺疾患や膀胱機能障害など泌尿器科疾患に悩む患者様が増加しています。当院泌尿器科では、尿路・男性生殖器の悪性腫瘍(前立腺がん、膀胱がん、腎臓がんなど)、尿路結石、前立腺肥大症、膀胱機能障害、副腎疾患、尿路感染症などの幅広い疾患を扱っています。
現在泌尿器科は3名の常勤医師と筑波大学からの1名の非常勤医師で構成されています。常勤医師のうちの2名は日本泌尿器科学会の専門医および指導医を取得しており、質の高い医療を提供しています。
少人数で外来診療・手術を含む入院診療を行うため、外来診療において多少のご不便をおかけするかもしれませんが、ご理解をお願い申し上げます。
今後も地域の中核病院として泌尿器疾患の治療を積極的に行って行きたいと考えています。また、これまで以上に地域の患者さんや近隣の先生方に信頼される泌尿器科を目指して行きますのでよろしくお願い申し上げます。