脳神経外科
特色
脳血管障害(脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血・脳動静脈奇形・モヤモヤ病)、脳腫瘍(良性・悪性)、頭部外傷 (急性・慢性期)、機能性疾患(三叉神経痛・片側顔面けいれん・てんかん)、小児疾患(水頭症・先天奇形)、炎症性疾患(髄膜炎・脳膿瘍)など、脳・神経疾患のほぼ全域を対象に24時間体制で臨んでいます。
平成19年4月から救急救命センターの開設により重症な脳卒中や頭部外傷の症例が増加しています。
平成22年4月から筑波大学脳神経外科の関連病院となりました。大学との連携強化により診療体制の更なる充実に努めています。
診療内容
病床数は25床(5東病棟)、年間入院患者数(2010年は385人)のうち約半数を脳梗塞などの脳卒中急性期症例が占めています。平均在院日数18.4日。
脳血管障害の治療では、早期リハビリテーション療法(PT・OT・ST)を導入して、四肢の麻痺、言語障害、嚥下障害の回復を促し日常生活の自立に努めています。また、リハビリテーション療法の継続が必要な患者さんでは、回復期病院と連携し早期の転院に努めています(地域連携パス使用)。家庭内復帰が困難な患者さんについては、ソーシャルワーカーを介し、患者・家族が満足できる転院や老健施設入所などを心がけています。
脳梗塞、慢性硬膜下血腫については、クリニカルパスを用いて治療内容・経過・退院についての情報や基準を明示して、患者・家族の病気や治療・予防への理解に努めています。
手術件数 2010年は103件と減少しましたが、例年140~150件。
- 脳腫瘍摘出・生検 9
- 脳動脈瘤クリッピング 16
- 慢性硬膜下血腫 37
- 脳神経手術(三叉神経痛など) 1
- 奇形・水頭症 15
-
血管内手術 5
放射線治療
リニアックを用いています。2000年から定位放射線治療が可能となりました。ガンマナイフ治療については水戸ガンマハウスに依頼しています。主な対象疾患は、転移性脳腫瘍や脳動静脈奇形です。
血管内治療
血管内治療(脳動脈瘤や硬膜動静脈瘻に対するコイル塞栓術、内頸動脈狭窄症に対するステント留置など)が必要な症例は、筑波大学脳血管内治療グループと提携、当院で治療しています。
担当医師紹介
早野 信也 (はやの まこと)
職名 | 名誉院長 |
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出身大学(卒業年) | 新潟大学(昭和37年) |
所属学会・認定資格 | 日本脳神経外科学会 専門医 |
井口 雅博 (いぐち まさひろ )
職名 | 主任部長 |
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出身大学(卒業年) | 筑波大学(平成3年) |
所属学会・認定資格 |
塚田 和明 (つかだ かずあき )
職名 | 部長 |
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出身大学(卒業年) | 秋田大学(平成23年) |
所属学会・認定資格 | 日本脳神経外科学会 専門医 |
芥川 和樹 (あくたがわ かずき)
職名 | 部長 |
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出身大学(卒業年) | 山梨大学(平成27年) |
所属学会・認定資格 |
森 修一 (もり しゅういち)
職名 | 顧問 |
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出身大学(卒業年) | 新潟大学(昭和55年) |
所属学会・認定資格 | 日本脳神経外科学会 専門医 日本脳卒中学会 専門医 日本リハビリテーション医学会 認定臨床医 |