整形外科
特色
年間手術件数は、約1100件。骨折をはじめ整形外科全般に広く対応しています。
最近はドクターヘリによる多発外傷、高度外傷が多くなっています。特に関節疾患(股・膝関節変形症、スポーツ外傷)、脊椎脊髄疾患を各部長が専門としているため、これらの紹介での症例が多く、これらの待機手術はクリニカルパス、自己血使用を基本としています。
大腿骨頚部・近位部骨折については手術後すみやかに紹介病医院に戻っていただけるように地域連携パスを使用しています。
関節リウマチについては専門医が2名おり、まずは早期診断したのち早期治療としてMTXや生物学的製剤も使用し、関節破壊防止に努めております。
また、地域開業医師も交えての検討会を医師会会議室にて、毎月(第2火曜日)開催しています。
診療内容
人工関節置換術
変形性股・膝関節症によって歩行障害をきたした方に対する人工関節置換術は、年間100件施行しています。人工股関節、膝関節置換術ともにMIS(最小侵襲手術)を行っています。とくに人工股関節置換術では仰臥位でDAA(前方アプローチ)またはALA(前側方アプローチ)で行うため、術後合併症の一つである脱臼の危険性は少なくなりました。なお皮切は、下着に隠れるビキニラインを用いている為、術後水着も着られます。
手術を受ける事により歩行可能となった時の喜びは大きく、ほとんどが紹介患者さんです。遠方からの方も多いため手術後は紹介医に戻っていただいておりますが、年1~2回の経過観察は必要です。
最近は、再置換術も増えつつあり、骨欠損例にはボーンバンクからの他家骨移植で対応しています。
関節鏡視下手術
膝半月板、前十字靱帯(ACL)損傷に対する膝関節鏡視下手術も約50件施行しています。また、肩関節鏡も行っており、腱板断裂などもできる限り鏡視下に行っております。
脊椎手術
年間約280件で、頚椎症性脊髄症、後縦靱帯骨化症に対する頸椎椎弓形成術の症例数も多く、長期成績も良好な成績をあげています。腰椎部に症例を選んでMILD法という侵襲の少ないアプローチで行いますので術後の回復は速やかです。関節リウマチや人工透析による破壊性脊椎症などの困難な例にもなるべく対応しております。
大腿骨頸部骨折手術
高齢者に多い骨折ですので全身状態のアセスメントが必要ですが、麻酔科の協力を得てなるべく緊急手術にて行い待機期間を短くしております。年間約170件で、約半数の方は地域連携パスを使用し県央周辺のリハビリ病院に転院となります。
関節リウマチ手術
股関節・膝関節はもちろん、肘関節にも人工関節を行っています。又、前足部変形に対する矯正手術も積極的に行っています。
担当医師紹介
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院長生澤 義輔
出身大学(卒業年)
- 新潟大学(平成元年)
専門領域
- 関節外科(膝・股)/スポーツ/関節リウマチ/骨粗鬆症/リハビリテーション
認定資格等
- 日本整形外科学会 整形外科専門医
- 日本整形外科学会 リウマチ医
- 日本整形外科学会 スポーツ医
- 日本リハビリテーション医学会 認定臨床医
- 日本骨粗鬆症学会 認定医
- アルビレックス新潟 チームドクター
- 医学博士
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診療部長/主任部長野村 真船
出身大学(卒業年)
- 新潟大学(平成4年)
認定資格等
- 日本整形外科学会 整形外科専門医
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部長島田 勇人
出身大学(卒業年)
- 新潟大学(平成20年)
認定資格等
- 日本整形外科学会 整形外科専門医
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部長細野 泰照
出身大学(卒業年)
- 新潟大学(平成18年)
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部長鈴木 真純
出身大学(卒業年)
- 秋田大学(平成22年)
認定資格等
- 日本整形外科学会 脊椎脊髄病医
- 医学博士
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部長星 徹
出身大学(卒業年)
- 岐阜大学(平成24年)
認定資格等
- 日本整形外科学会 整形外科専門医
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部長相場 秀太郎
出身大学(卒業年)
- 新潟大学(平成26年)
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医員本間 健一
出身大学(卒業年)
- 川崎医科大学(令和2年)
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非常勤秋山 義人
出身大学(卒業年)
- 高知医科大学(平成11年)
認定資格等
- 日本整形外科学会 整形外科専門医
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非常勤塚越 祐太
出身大学(卒業年)
- 筑波大学(平成19年)
専門領域
- 小児整形外科/スポーツ医学
認定資格等
- 日本整形外科学会 整形外科専門医
- 日本スポーツ協会 公認スポーツドクター
- 日本オリンピック委員会 強化スタッフ
- 日本水泳連盟 医事委員
- 医学博士
お知らせ
整形外科では外来患者数が多く、地域医療支援病院としての機能すなわち入院および手術治療に支障をきたしております。
人的資源を有効に利用するために、平成23年9月1日から原則として、新患外来は、紹介状をお持ちの方のみとさせていただきます。
ただし、当院整形外科外来にて過去に手術を行った方や、かかりつけの方につきましては、経過観察の必要性もありますのでお申し出ください。
また、救急治療の必要性がある方も診察いたしますのでお申し出ください。
なお診察、治療後に再び紹介元に戻っていただくこともございます。
大変申し訳ありませんが、かかりつけ医制度、地域医療連携制度の趣旨をご理解のうえご協力お願いいたします。
ご質問がございましたらお手数ですが、地域医療連携室または整形外科外来窓口までお願いいたします。