病院について

病院長挨拶

病院長あいさつ

水戸済生会総合病院 病院長 生澤 義輔

 元号が平成から令和に変わりました。私、この節目の年、2019年4月1日をもって院長に就任しました生澤 義輔と申します。どうぞよろしくお願い致します。

 最近百寿を迎えられる方が増えており、人生100年時代の到来といわれるようになってきております。これにはもちろん医学の進歩や栄養の充足、衛生環境の改善によるものが大きいのですが、それらと共に社会福祉システムの充実が必要です。すべての方が十分な医療を受けられる制度を整えてきた日本だから可能となっているわけですが、この社会制度を100年以上前から実現してきた済生会の精神を皆様に紹介したいと思います。
 済生会は生を済(すく)う会と書きますが、病をはじめ様々な悩みを持つ方を助け生きる力を与える組織を意味します。
明治44年、まだ日本には社会福祉の概念がなかった時代に、桂太郎総理が明治天皇から、恵まれない人々のために施薬救療事業をおこすようにとのお言葉(済生勅語)を賜ったことから始まっております。今年で創立108年を迎え、日本全国に390施設、職員数6万人に上る世界最大規模の民間非営利の医療・福祉組織となっています。

 茨城支部も創立から88年が経ち、4病院、1福祉施設にまで組織の拡充をしてきております。当院も水戸済生会総合病院に名称を変更してから55年、昭和59年に旧市街地の末広町から双葉台に拡充移転してから35年が経ちます。
この間、水戸市医師会の協力をいただき水戸市医師会病棟を開設することで、病診連携の先駆けともいえる診療の役割分担を行い、地域医療に貢献してきました。
更に、各科専門領域の人材確保に努め、同時に最新の医療設備を整え地域医療支援病院や茨城県がん診療指定病院の指定も受け、地域医療機関と連携をとって高度な医療を提供する地域完結型医療を目指して参りました。

 一方、従来からの救急告示病院としての役割に加え、平成17年には総合周産期母子医療センターの指定を、次いで平成22年4月に救命救急センターの指定を受け、水戸医療圏はもとより隣接医療圏の地域医療に努めてまいりました。
 更に平成22年7月からは、茨城県ドクターヘリの基地病院として、茨城県全体の三次救急を担当するなど、救急医療に力を注いできました。このように水戸済生会総合病院は昭和の時代に創立、成長し、平成の時代に発展した病院だと思っております。
今後も、地域に密着した高度医療の提供と救急医療への貢献を2本の柱に掲げ、令和の時代には更なる成熟を遂げたいと考えております。

 昨今、超高齢化社会の到来に伴い、地域包括ケアシステムの構築が叫ばれております。これはこれまで、患者さんや家族の不安をよそに、急性期医療の終了後は転院ありきであった体制に対する反省として推し進められております。
当院でも地域包括ケア病棟を開棟し、リハビリを継続し自宅に戻れるくらい十分なADLを獲得できる体制も整えております。 このように病院は、時代の要請に従って、少しずつ外観も中身も変化しております。しかし、基本となる済生の精神は変わりません。
 地域の皆様に信頼され愛されるような病院つくりを目指すべく、職員ともども日々研鑽を積んでいく所存ですので、今後ともご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。