病院について

感染制御室

患者様、医療従事者双方を感染の危険から守るために、私たちは感染防止対策に取り組んでいます。
また、薬剤耐性菌の増加を防ぎ、未来に有効な抗菌薬を残していくために、抗菌薬適正使用にも取り組んでいます。

平成21年11月1日、感染制御室が設置されました。
感染制御室は院内感染対策推進のための中核となり、医療関連感染発生の予防に努め、さらに、感染発生時の迅速な制圧・終息をはかるため、組織的な院内感染防止活動を推進する役割を担っています。

構成メンバー

専従として感染管理認定看護師1名、専任として医師1名(インフェクションコントロールドクター)、薬剤師2名(いずれも感染制御認定薬剤師、抗菌化学療法認定薬剤師)、臨床検査技師1名を配置しています。兼任の医師2名、看護師1名を合わせ、感染制御室は8名のメンバーで構成しています。

活動内容

感染症発生状況の把握、医療関連感染サーベイランス、アウトブレイク対応、院内ラウンドと改善指導、コンサルテーション対応、院内感染防止マニュアル整備、職員教育、ファシリティ・マネジメント、職業感染対策、抗菌薬適正使用の推進、感染対策啓発活動、地域連携等、活動は多岐にわたっています。

感染対策活動

感染対策を推進するため、院内では感染対策チーム(ICT)委員会が活動しています。院内全部署から委員が選出され、2022年4月現在、メンバー数は52名となっています。13班に分かれて班活動を行っているほか、ICTラウンドとして10グループがそれぞれ月1回ラウンドを行っています。そのほか、看護部リンクナース委員会が活動しています。

抗菌薬適正使用支援活動

医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師の4職種14名でAST(抗菌薬適正使用支援チーム)を構成し、抗菌薬適正使用に取り組んでいます。メンバーを構成する薬剤師のうち3名は感染制御認定薬剤師、4名は抗菌化学療法認定薬剤師資格を取得しています。毎日患者情報の確認を行い、抗菌薬適正使用支援のための臨床介入を行っています。2017年からは外来に来院された方に向けた啓発活動も行っています。